2020年から小学校でプログラミング教育が始まる!その1

2020/01/02

テクノロ通信:

ついにプログラミング教育が小学校にやってくる


2020年度より必修化されるプログラミング教育。「なぜプログラミング教育が必修化されるのか?」「子どもたちは何を学ぶのか?」についてシリーズで解説していきます。

今回は、「プログラミング教育の必須化」について解説します。

2020年度より施行される学習指導要領に小学校でのプログラミング教育導入について明記されています。これが世にいう「プログラミング教育の必須化」というものにあたります。

そもそも学習指導要領って?


学習指導要領とは文部科学省が各学校で実施するカリキュラムを定めたものになります。全国、どの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにすることを目的として作られています。

学習指導要領は10年に一度のペースで見直されており、2020年に見直された学習指導要領(新学習指導要領)にプログラミング教育が盛り込まれることになりました。

何年生からプログラミングの授業が始まるの?


プログラミングの授業は1年生から行われます。小学校においては「全面実施」のため、施行時の学年を問わず、2020年度からは小学生が新たな学習指導要領のカリキュラムで学習します。

どんなふうにプログラミングの授業は行われるの?


新しく「プログラミング」という科目ができるわけではありません。各科目の中でプログラミングを取り入れた授業を行う形でプログラミング教育は実施されます。

例えば、算数の授業の中でプログラミング教材を使って正三角形や正方形を作図し、正三角形、正方形がどのような特徴をもっているのかを考察するような授業が行われます。

プログラミングというフィルタを通じて算数を見ることで教科書学習では得られない効果が期待されています。また、具体的な授業方針は別途、文部科学省から公表されています。

2019年3月に「小学校プログラミング教育の手引き(第一版)」が公表され、プログラミング教育が必要な背景、プログラミング教育で育む力、指導要領などが提示されました。

実際、教育現場ではどのように授業をすれば良いか模索しているところが圧倒的に多いという状況です。また、今後の教育方針については官民一体となって模索していくというのが文部化科学省の見解となります。みんなで模索しながらプログラミング教育をこれから行っていくという形になりそうですね。