テクノロ通信:
手塚治虫の作品がAIでよみがえる
「マンガの神様」と呼ばれた手塚治虫。その新作が人工知能(AI)の技術で生み出され、2月27日発売の雑誌「モーニング」(講談社)に掲載されました。
AIが手塚治虫の「新作」
手塚さんは未来を描いた作品をたくさん残した作家として知られています。科学が発達し、宇宙船やロボットが活躍する未来。でも、そんな世界でも人は恋をし、悩み続ける・・・・・。
戦後、貧しかった日本の子どもたちは、手塚さんの描く未来に心踊らせ、人生について考えました。そんな手塚さんが今、未来を描いたらどうなるのだろう?
今回のプロジェクトはそんな思いで始まったといいます。
プロジェクトでは、AIに数千点もの手塚キャラクターの顔を学習させて新主人公の原型を作成。
さらに、200編近いストーリーを文字データ化して読み込ませ、手塚さんが発想しそうな筋立てを作りました。
マンガを描いたのは、実際のマンガ家だそうです。
新作のタイトルは「ぱいどん」。2030年の東京で、ロボットの小鳥を相棒にした謎のホームレス哲学者が探偵となって事件に立ち向かうストーリーです。
2020/2/20 読売KODOMO新聞