APIってなあに?子どもにもわかるやさしい解説

みなさんは「API(エーピーアイ)」という言葉を聞いたことがありますか?
パソコンやスマホのアプリ、ゲームなどの中には、APIというものが使われていることがとても多いです。
今回は、小学生や中学生でもわかるように、やさしく「APIとはなにか」をお話ししていきます。

APIは「お願いの手紙」みたいなもの

APIとは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」のことです。
難しい名前ですが、かんたんに言うと「あるコンピューターに、何かをお願いするための決まりごと」です。
たとえば、ゲームの中で天気を表示したいとき、ゲームは「天気を教えて」とお天気のサービスにお願いをします。
このお願いの仕方や返事のもらい方が、APIなんです。

お店で注文するのと同じ!

APIの仕組みを、レストランでの注文にたとえてみましょう。
お客さん(アプリ)は、メニューを見て「ハンバーグください」とウェイターさん(API)に頼みます。
ウェイターさんはその注文をキッチン(サービス)に伝えて、ハンバーグができたらお客さんのところに運んでくれます。
この「ウェイター」の役目が、APIなのです。

どこで使われているの?

APIは、みなさんがよく使うスマホやゲーム、パソコンの中で、たくさん使われています。
たとえば:

  • 天気アプリ:今日の天気を知るために、天気のAPIを使って情報を取りにいきます。
  • 地図アプリ:Google MapsのAPIを使って、目的地までの道を表示します。
  • ゲーム:オンラインゲームでは、他の人のデータをサーバーからAPIで読み取ります。
  • 動画アプリ:YouTubeのAPIで動画の情報を読み込んだりします。

APIを使うと何がうれしいの?

APIを使うと、開発する人が一から全部を作らなくてすみます。
たとえば、もう誰かが作ってくれている「地図表示のしくみ」や「支払い方法」などを、かんたんに自分のアプリに組み込めるのです。
おもちゃのブロックを組み合わせるように、新しいアプリが作れるようになります。

どんな種類があるの?

APIにもいろいろな種類があります:

  • 公開API(オープンAPI):誰でも使えるAPIです。GoogleやTwitterなどが提供しています。
  • プライベートAPI:自分の会社の中だけで使うAPIです。
  • パートナーAPI:決まった相手とだけ使えるAPIです。

APIを使うときは、「どういう人が使えるか」や「使うときのお約束(利用規約)」をしっかり読むことが大切です。

どうやって使うの?

APIは、ふつう「URL(インターネットの住所)」に「お願いのメッセージ」を送って使います。
たとえば「https://weather.example.com/tokyo」のようなURLに、「今日の天気を教えて」と聞くのです。
すると「晴れです」といった答えがJSONという形式で返ってきます。

APIの安全な使い方

APIを使うときは、安全にも気をつける必要があります。
・だれが使っているかを確認するための「APIキー」が必要です。
・1分間に何回までリクエストできるか決まっていることもあります。
・情報が盗まれないように、暗号化された通信(HTTPS)を使います。

未来のAPIとみんなの生活

APIはこれからもっといろんなところで使われていきます。
自動運転の車、AIを使ったお話ロボット、お料理レシピを提案する冷蔵庫…
こうしたすごい機能の中にも、たくさんのAPIが活躍しています。
みんながいつも使っているサービスの裏には、APIががんばっているんだね!

さいごに

APIは、アプリとサービスをつなぐ「便利な使者」です。
最初はちょっと難しく見えるけど、レストランの注文や手紙にたとえると、とてもわかりやすくなります。
もし将来、プログラマーやゲームクリエイターになりたいと思ったら、APIの使い方を知っておくととても役に立ちますよ!